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ブロッコリー、小売り事業から撤退 店舗をアニメイトに譲渡

» 2011年03月30日 17時27分 公開
[ITmedia]

 ブロッコリーは3月30日、リテール(小売り)事業から撤退すると発表した。「アニブロゲーマーズ」16店舗と通販サイトを含む同事業を、店舗を共同運営してきたアニメイトに6月1日付けで譲渡する。小売り事業は営業赤字が続いており、市場の先行きも不透明なことから、今後はカードゲームなどに集中して「コンテンツ&リアルグッズメーカーとして再起を図る」としている。

 アニブロゲーマーズ16店舗とゲーマーズ通信販売を含む同事業を、アニメイトに約2億5000万円で譲渡する。両社は2008年に資本・業務提携し、アニメイトはブロッコリーに出資した上でアニブロゲーマーズ店舗を共同で展開してきた。アニメイトとは今後も提携関係を維持する。

 同事業は2010年2月期まで3期累計の売上高207億100万円に対し、7億1400万円の営業赤字。船橋・岡山店の閉店や池袋店・津田沼店の新規出店といったスクラップ&ビルドなどを進めてきたが、黒字体質への転換が果たせなかった。エンターテイメント系ソフトの電子化によるパッケージ販売の縮小やネット通販の拡大といった市場要因、資金力・人的資源の不足という課題もあり、小売りから撤退してカードゲームなどのエンターテイメント事業に集中し、黒字体質への転換を目指す必要があると判断した。

 今後ブロッコリーは5年以内の売上高50億円、営業利益率10%を目指し、「コンテンツ&リアルグッズメーカーとして再起を図る」としている。

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