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Google、NFCモバイル決済「Google Wallet」を米国でスタート

» 2011年09月20日 06時59分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Googleは9月19日(現地時間)、NFC(Near Field Communication)利用のモバイル決済サービス「Google Wallet」の米国での提供を開始したと発表した。米キャリアSprintが販売するGoogleブランドの端末「Nexus S 4G」で利用できる。

 同社はこのサービスを5月に発表し、一部地域でフィールドテストを実施してきた。現時点のパートナー企業は、カード会社としては米MasterCardのみだが、米Visa、米American Express、米DiscoverもGoogle Walletの今後のバージョンで利用できるようNFCの仕様を対応させたという。これらのカード会社4社は、米キャリア大手が立ち上げたモバイル決済のジョイントベンジャーISISとも提携している

 Google Walletを利用するには、端末にGoogle Walletのアプリをインストールし、米CitiのMasterCardのアカウント情報をアプリに入力する。Citiがこれを認証すると、NFCチップにデータが登録される。後は、Google Wallet取り扱いショップの対応リーダー端末にNexus Sをかざすことで支払いができる。

 wallet

 MasterCard以外のカード利用者も、バーチャルカードの「Google Prepaid Card」をアクティベートし、カードから利用金額を補充することでGoogle Walletを利用できる。2011年末までにGoogle Prepaid Cardを利用すると、10ドル分がプレゼントされる。また、年末までは補充の手数料は無料。

 Google Walletでは「Google Offers」のクーポンや、小売店のポイントサービス、ギフトカードも利用できる。Google Offersのクーポンを購入すると、自動的にGoogle Walletに同期されるので、決済時に自動的に利用できる。小売店のサービスは、加入小売店のリーダー端末で決済する際に提供される。

 現在同サービスを利用できる小売店は、RadioShack、Toysrusなど数十万店。Google Walletのページで最寄りの対応ショップを確認できる。

 Googleは、同サービスはスタートしたばかりであり、今後対応する端末やショップを拡大していくとしている。

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