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» 2011年09月27日 17時20分 UPDATE

「NAVERまとめ」にAdSense配信停止 理由は「著作権侵害動画」だが……

「NAVERまとめ」に対し、GoogleがAdSenseの配信を停止。アニメなど著作権を侵害した動画を使ったまとめページが原因というが、YouTubeにアップロードされたものをリンクしていたケースも多く、運営側は困惑。

[ITmedia]
photo NAVERまとめ

 ネイバージャパンが運営する「NAVERまとめ」に対し、Googleが検索・コンテンツ連動広告「AdSense」の配信を停止し、9月27日までに別の広告に差し替えられた。テレビ番組やアニメなど違法アップロードされた動画を使ったまとめが原因とGoogle側は説明しているというが、Googleが運営するYouTube動画にリンクしたページも多く、「ガイドラインが不明確」と同社は困惑している。

 同サイトはコンテンツを作成したユーザーに広告収益を配分するモデルでコンテンツ数が増加し、ページビューを伸ばしていた。ただ、同社は「分配金が目的のユーザーは一部で、影響は一時的」とみており、今後は広告面を増やしたり、別のアフィリエイト広告を入れるなどの検討を進める。

 ネイバージャパンによると、Googleは21日にAdSenseの配信停止を通告。26日までに配信が停止され、同社は同じNHN Japanグループ企業が運営する「JLISTING」に広告を差し替えた。

 GoogleからはAdSenseについて「これまでの状況から再審査による再配信は難しい」という通知を受けているという。

photophoto AdSenseからJLISTINGに切り替わっている

 NAVERまとめは、さまざまなテーマに沿ったリンク、画像、Twitterのツイートを集めて“まとめページ”を作成できるサービス。まとめページには広告が掲載され、作成したユーザーにはアクセス数に応じて広告収益を分配。現在までに30万件以上のまとめページが作成され、NAVERの月間ページビュー2億5000万のうち過半数、月間ユニークユーザー1500万のうち1000万がNAVERまとめのものだという。

 広告収入の還元は昨年11月に開始。AdSenseとAmazonアフィリエイトが2本柱だった。還元開始以降、まとめを作る人は5〜6倍に増え、今年3月の時点では多い人で月8万円ほどが分配されていたという

「アダルト」「著作権侵害動画」に改善要請

 同社によると、3月の段階でGoogleから「アダルト/性的補助およびフェチを含むコンテンツ」に対する改善要請が多発するようになった。運営側は指摘を受けたコンテンツへの対応に加え、運営側で自発的にこうしたコンテンツを探して対応することも行ってきたという。

 だが4月20日未明、GoogleがAdSenseの配信を停止。運営側がコンテンツへの対応を進めるなどした結果、10日後に配信が再開された。だが7月になって再び「アダルトコンテンツ」への改善要請が相次ぐようになったという。

 8月になり、違法アップロードされたアニメなど、著作権を侵害した動画を使ったコンテンツに対しても対応するよう打診を受けたという。9月13日には、著作権侵害コンテンツを理由として「AdSense配信停止の可能性が上昇した」という知らせがあり、運営側は侵害の可能性がある動画によるまとめページを中心に広告掲載を停止していたが、Googleは21日に配信停止を通告した。

「ガイドラインが明確ではない」

 同社は「Googleの改善要請に応えるよう最大限努めてきたが、要請は段階的に厳しく細かいものとなり、その度に30万本を超えるまとめのチェックを実施してきた」という。

 同社によると、指摘された「アダルトコンテンツ」には一般の水着グラビアなどが多く、「どの程度肌が露出していてはダメなのかといった基準の説明はなかった」という。動画はGoogleが運営するYouTubeにアップロードされているものをリンクしていたケースが多く、同社も困惑する。

 こうしたコンテンツのまとめで“著作権侵害”を指摘されると「キュレーションが成り立たない」上、ガイドラインが不明確なものに依存してしまうと「安定的なサービス運営は難しくなる」と他の選択肢を検討していた矢先だったという。

 「キュレーション自体に価値を見い出しているユーザーも多い」として、AdSense停止による影響は一時的とみており、今後は広告枠の増設や、別のアフィリエイト広告の追加なども検討していく。

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