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Google、企業向けクラウド「Google Cloud Storage」を発表

» 2011年10月12日 15時56分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Googleは10月11日(現地時間)、これまで「Code Labs」で実験的に提供してきたクラウドストレージサービス「Google Storage for Developers」をLabsから卒業させ、「Google Cloud Storage」として正式に提供開始したと発表した。

 Google Cloud Storageは、Googleのデータセンターにデータを保存できるクラウドサービス。コンテンツサーバやWebアプリ用データベースで利用することも可能だ。データにはRESTful APIで接続する。

 新機能として、開発者向けクラウドサービス「Google App Engine」上のアプリケーションでCloud Storageを利用するためのAPI「App Engine Files API」が追加された。まだ試験的なものでPythonしかサポートしていないが、将来的にはJavaもサポートし、機能も追加していく計画という。

 利用料金は、ストレージは、1Tバイトまでが1Gバイト当たり月額13セントで、9Tバイトまでが12セント。データのアップロードは無料で、ダウンロードは米国では1Tバイトまでが月額12セント、アジアでは月額21セントとなっている。詳細はこちら

 同社はまた、Google App Engineに、99.95%の稼働率を保証するSLA(サービス品質保証契約)付きのプレミアアカウント「Google App Engine Premier Accounts」を追加した。料金は月額500ドルで、アプリごとのミニマムフィーはなく、構築するアプリ数に制限はない。

 Googleは7日に、Google App Engineで利用できるクラウドデータベース「Google Cloud SQL」も発表している。

 同社は、これらのクラウドサービスを利用することで、企業顧客は労せずにビジネスソリューションを構築できるとしている。

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