米Googleは5月10日(現地時間)、開催中の年次開発者会議「Google I/O 2011」において、アプリのホスティング向けクラウドサービス「Google App Engine」の新版(Ver.1.5)をリリースしたと発表した。
App Engineは、2008年5月にプレビュー版として公開されたWebアプリケーションのホスティングサービス。2010年にはビジネス向けの有料版もリリースしている。現在、毎月約10万人の開発者がこのPaaS(サービスとしてのプラットフォーム)を利用しており、20万以上のWebアプリがホスティングされ、1日当たり15億以上のサイトビューがあるという。
新版では、利用できる言語として、これまでのPythonとJavaに「Go」が加わった。GoはGoogleが2009年11月に発表したオープンソースのプログラミング言語だ。また、CPUやメモリ消費が激しいアプリをホスティングするための「Backends」機能が追加され、イベント処理機能の「Task Queue」も強化された。
App Engineは2011年下半期にプレビュー版から正式版に移行する。正式版では、99.95%のアップタイムを保証したSLA(サービス品質保証)、開発者サポート、オフライン支払いを提供する。利用ベースの新しい料金体系も近く発表する。
Googleはまた、Androidアプリ開発向けのEclipseベースのJava開発ツール「Google Plugin for Eclipse(GPE) v2.4」のβ版をリリースした。このツールにより、開発者はApp EngineでAndroid向けアプリを開発・ホスティングできるようになる。例えばゲームアプリの場合、ユーザーの対戦データを端末ではなくクラウド側に保存できる。
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