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ソニー、Sony Ericssonを完全子会社に ソニー製品・サービスとの融合加速

» 2011年10月27日 15時34分 公開
[ITmedia]

 ソニーは10月27日、スウェーデンのEricssonとの合弁会社Sony Ericsson Mobile Communicationsの株式を買い取り、完全子会社化すると発表した。ソニーは「タブレット、テレビ、PCなど、ソニーの幅広いネットワーク対応コンシューマー製品群の中にスマートフォンをより迅速に組み込んでいくことが可能になる」としている。

 Sony Ericssonの株式取得に加え、ソニーの全製品・サービスをカバーする広範な知的財産権のクロスライセンス契約を結び、さらに5つの重要な特許群をEricssonから取得する。ソニーはEricssonに対し10億5000万ユーロの現金を支払う。

 Ericssonは通信インフラ事業と携帯端末事業の両方を保有することによる相乗効果は低下していると判断し、合弁を解消。今後も両社でワイヤレス分野で協力していくとしている。

 ソニーのハワード・ストリンガーCEOは「われわれが目指す“フォー・スクリーン戦略”の体制が整った」として、スマートフォン、タブレット、ノートPC、テレビなどをシームレスに連携させ、同社のネットワークサービスを通じて「新しいオンラインエンタテインメントの世界を買いたくしていく」とコメント。完全子会社化で、商品とネットワークサービスの開発、マーケティング活動など、商品群を横断した事業の効率も向上できるとしている。

 Sony Ericssonは2001年10月に設立。現在はAndroidベースのスマートフォン「Xperia」を中心に販売している。

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