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Facebook、プライバシー設定を「オプトイン」に変更へ――Wall Street Journal報道

» 2011年11月11日 15時48分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Facebookと米連邦取引委員会(FTC)がプライバシー問題に関し、和解に向かっているという。米Wall Street Journalが11月10日(現地時間)に報じた。

 この和解案では、Facebookはすべてのプライバシー設定を「オプトイン」(選択的に有効にする)にするという。また、向こう20年間にわたる第三者機関による定期的な査察の受け入れが義務付けられている。

 FTCは2009年、電子プライバシー情報センター(EPIC)ほかの個人や団体からの申し立てを受け、Facebookのプライバシー機能について調査を開始した。当時のFacebookのプライバシー設定では、個人情報の多くが初期設定で第三者に公開するようになっており、非公開にするには「オプトアウト」する必要があった。

 Facebookはその後何度かプライバシー設定を改善している。2010年5月には訪問先サイトへのデータ提供をオプトアウトするように変更し、2011年2月にプライバシーポリシーを改訂し、8月にも共有設定の簡易化などの改善を行った。

 同社は2012年に株式を公開するとみられている。

 ソーシャルサービスのプライバシー設定については、米Googleも2010年2月に立ち上げた「Google Buzz」で提訴され、この10月にようやく和解した。GoogleはBuzzを近いうちに終了するが、Buzzでの失敗を新しいソーシャルメディアサービス「Google+」に生かすとしている。

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