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Facebook、新しい管理ツール提供へ ログイン乗っ取りは「毎日60万件」

» 2011年10月31日 08時00分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 米Facebookは、10月の全米サイバーセキュリティ啓発月間に合わせて、アカウント管理強化を図るための新機能の提供を間もなく開始すると発表した。また、セキュリティ対策の現状についての説明の中で、1日当たり10億を超すFacebookへのログイン件数のうち、アカウント乗っ取りによるログインが0.06%を占めるという数字を公表した。

 新機能のうち「Trusted Friends」は、ユーザーが自分のアカウントから締め出された場合に備え、友達の助けを借りて本人であることを証明できるツール。信頼できる友達3〜5人を選び、Facebookからその友達にコードを送信しておいて、万が一パスワードを忘れたり、他人に変更されるなどして自分のアカウントにアクセスできなくなったりした場合、友達からその情報を受け取れるようにする。「旅行中に信頼できる友人に自宅の鍵を預けるようなもの」とFacebookは説明している。

 また、「App Password」はFacebook内で使うアプリケーションのうち、個別のパスワードを設定したいサードパーティーアプリケーション用に専用パスワードを生成できるツールとなる。

 ただ、セキュリティ企業の英SophosはTrusted Friendsについて、「もし悪意を持った者がFacebookと電子メールのアカウントを乗っ取り、信頼できる友人の設定も同時に変えてしまったとしたら、セキュリティ対策は全て無意味になってしまうのではないか」と疑問を投げかけている。

 さらにアカウント乗っ取りによるログインが0.06%という数字についても、毎日60万件のアカウントが乗っ取られている計算になると指摘した。

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