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プライバシー擁護団体EPIC、Google検索の新機能めぐりFTCに苦情申し立て

» 2012年01月13日 08時29分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 プライバシー擁護団体の電子プライバシー情報センター(EPIC)は1月12日(現地時間)、Googleが10日に発表した検索の新機能「Search plus Your World」にプライバシー上および競争上の問題があるとして、米連邦取引委員会(FTC)に調査を要請したと発表した。

 同団体は11日、公式ページでGoogleが検索結果に同社のソーシャルサービスGoogle+のデータを統合することに関する懸念を表明していた。

 ユーザーがGoogle+に投稿した写真やコンタクトの詳細などの個人データを検索結果に含めることは、Googleが昨年3月にFTCと和解した際に設けた包括的プライバシープログラムに反する恐れがあるとしている。また、検索市場で圧倒的な地位を持つGoogleが検索結果にGoogle+の推奨ページやアカウントを表示することは、ソーシャルサービス市場での競争上問題があると指摘する。新機能「People and Pages」では、ユーザーがGoogle+に加入しておらず、Googleアカウントでログインしていなくても検索結果の右側にこうした情報が表示されることになっている。

 Googleに対しては、FTCは既に別件で独禁法関連の調査を進めているほか、欧州委員会もオンライン検索と広告に関して調査中だ。

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