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Google決算、売上高は初の100億ドル超だが予測を下回る

» 2012年01月20日 08時28分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Googleが1月19日(現地時間)に発表した第4四半期(10〜12月期)決算は増収増益で、売上高は初めて100億ドルを超え、過去最高を更新した。だが、トラフィック獲得経費(TAC)を除いた売上高はアナリスト予測を下回った。欧州経済の停滞が広告収入に影響したという。

 同四半期の売上高は前年同期比25%増の105億8000万ドル、営業利益は18%増の35億700万ドル、純利益は6%増の27億500万ドル(1株当たり8ドル22セント)だった。TACが18%増の24億5000万ドルに上り、これを差し引いた売上高は81億3000万ドルで、アナリスト予測の84億1000万ドルを下回った。

 google Googleの四半期売上高推移(単位:百万ドル)

 Google直営サイトを通じた収入は前年同期比29%増の72億9000万ドルで売上高の69%を占め、AdSenseプログラムを通じたパートナー経由の収入は15%増の28億8000ドルで全体の27%を占めた。クラウドサービスのGoogle AppsやモバイルOSのAndroidなどを含む、その他の事業による収入は50%増の4億1000万ドルで全体の4%を占めた。

 ペイドクリック(広告クリック)数は前年同期比で34%増、クリック単価(広告主がGoogleに支払う広告費)は前年同期比8%減だった。これは、単価が比較的低いモバイルおよびディスプレイ広告の割合が高くなったためという。

 同四半期末時点の正社員数は世界で3万2467人で、前四半期末時点から1114人増加した。

 通年の売上高は27%増の379億500万ドル、営業利益は31%増の117億4200万ドル、純利益は97億3700万ドル(1株当たり29ドル76セント)だった。

 YouTubeで配信された決算発表後の会見の冒頭でラリー・ペイジCEOは、昨年9月に一般公開したソーシャルサービス「Google+」のユーザー数が9000万人を超え、ユーザーの60%以上が毎日同サービスを利用していると語った。

 Androidに関しては、Android端末が累計で2億5000万台アクティベートされたこと、クリスマスの週末2日間だけで370万台アクティベートされたこと、Android Marketからのアプリダウンロード数が11億本を超えたことを明らかにした。

 また、DoubleClick Ad Exchangeの売り上げが前年比で130%増加し、同サービス利用顧客は2倍以上になったという。

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