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Microsoft決算、ゲーム事業が好調で過去最高の売上高

» 2012年01月20日 09時22分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Microsoftが1月19日(現地時間)に発表した同社第2四半期(10〜12月期)決算は、売上高が前年同期比5%増の208億8500万ドル、純利益は0.2%減の66億2400万万ドル(1株当たり78セント)だった。「Xbox」や「Kinect」などのゲーム事業やサーバ事業が好調で、売上高は前期に続いて過去最高を更新したが、Windowsの売り上げが停滞し、4四半期ぶりの減益となった。営業利益は79億9000万ドルで、0.2%減だった。1株当たり純利益はアナリスト予測の76セントを上回った。

 売上高を部門別でみると、Windows Serverや開発ツールを担当するサーバ&ツール部門が11%増の47億7000万ドル。7期連続の2桁成長となった。OfficeやDynamics製品を扱うビジネス部門は3%増の62億8000万ドル。LyncおよびDynamicsの売り上げが30%以上伸びた。WindowsおよびWindows Live部門は6%減の47億4000万ドルだった。Windows 7の累計販売本数は5億2500万本を超えた。

 Xbox、Kinect、Xbox Live、Windows Phone、Skypeなどを扱うエンターテインメント&デバイス部門は15%増の42億4000万ドルだった。Xbox 360の累計販売台数は約6600万台、Kinectは1800万台だった。オンラインゲームサービスのXbox LIVEのユーザーは前年比33%増の4000万人に上った。Skypeのアクティブユーザー数は2億人を超えた。

 BingやMSNなどのオンラインサービス部門は、売上高は10%増の7億8400万ドルだったが、営業損益は4億5800万ドルの赤字だった。前期同様、Yahoo!との検索提携に関連するコストの上昇が響いているという。米Yahoo!を含む検索エンジンBingの米検索市場におけるシェアはおよそ27%。

 スティーブ・バルマーCEOは発表文で「主力製品・サービス立ち上げ前にもかかわらず、堅調な業績を発表できた」とし、CESで披露した「Windows 8」やWindows Phone端末が好評だったと語った。

 今後の見通しについては、2012年通年の営業経費の見積もりを前回の発表より低い285億〜289億ドルと発表した。

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