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Apple、IDCの世界スマートフォン市場調査で首位に返り咲き

» 2012年02月07日 10時33分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米調査会社IDCが2月6日(現地時間)に発表した2011年第4四半期(10〜12月期)の世界スマートフォン市場調査によると、10月に「iPhone 4S」を発売した米Appleが、出荷台数で韓国のSamsung Electronicsを抜き、首位に返り咲いた。

 世界でのスマートフォンの出荷台数は、前年同期比で54.7%増の1億5780万台だった。増加率はIDCの予想した40.0%を大きく上回った。同四半期中に出荷された携帯電話の3台に1台はスマートフォンだったという。iPhone 4Sの発売がスマートフォン出荷の増加に大きな役割を果たしたが、複数のメーカーが多くの新モデルを発売し、選択肢が広がったことも影響しているとIDCはみている。

 メーカー別首位のAppleは前年同期比128.4%増の3700万台でシェアは23.5%。2位のSamsungは275.0%増の3600万台でシェアは22.8%。3位のフィンランドのNokiaは、30.6%減の1960万台でシェアは12.4%。第2四半期にAppleがNokiaを抜いて初めて首位に立ち、第3四半期にはその座をSamsungが奪っていた。

2011年第4四半期の世界スマートフォンメーカートップ5(出荷台数ベース 単位:百万台)
順位 社名 4Q11出荷台数 4Q11市場シェア(%) 4Q10出荷台数 4Q10市場シェア(%) 出荷台数伸び率(%)
1 Apple 37.0 23.5 16.2 15.9 128.4
2 Samsung 36.0 22.8 9.6 9.4 275.0
3 Nokia 19.6 12.4 28.1 27.6 -30.6
4 RIM 13.0 8.2 14.6 14.3 -11.0
5 HTC 10.2 6.5 8.7 8.5 17.2
その他 42.0 26.6 24.8 24.3 69.4
合計 157.8 100.0 102.0 100.0 54.7
(資料:IDC)

 iPhone 4Sは、LTEに対応しないことで一部のユーザーの期待を裏切ったが、発売が予定されていた第3四半期から第4四半期にずれ込んだことや複数のキャリアがサポートしたことなどが重なり、予測を上回る出荷になった。

 Samsungは同四半期、前年比の増加率は競合中で最も高かった。また、2011年通年では前年比310.5%増の9400万台で首位に立った。シェアは19.1%で、2位のApple(96.2%増の9320万台)との差はわずか0.1ポイントだった。

 スマートフォン全体の前年比増加率は61.3%と2010年の75.7%より減速したが、IDCは当面2桁台の成長が見込めるとしている。

2011年通年の世界スマートフォンメーカートップ5(出荷台数ベース 単位:百万台)
順位 社名 2011年出荷台数 2011年市場シェア(%) 2010年出荷台数 2010年市場シェア(%) 出荷台数伸び率(%)
1 Samsung 94.0 19.1 22.9 7.5 310.5
2 Apple 93.2 19.0 47.5 15.6 96.2
3 Nokia 77.3 15.7 100.1 32.9 -22.8
4 Research In Motion 51.1 10.4 48.8 16.0 4.7
5 HTC 43.5 8.9 21.7 7.1 100.5
その他 132.3 26.9 63.7 20.9 107.7
合計 491.4 100.0 304.7 100.0 61.3
(資料:IDC)

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