ITmedia NEWS > 企業・業界動向 >

シャープ、今期も最終赤字見通し

» 2012年04月27日 21時06分 公開
[ITmedia]

 シャープが4月27日発表した2012年3月期の連結決算は、最終損益が3760億円の赤字(前期は194億円の黒字)と、赤字額が過去最大になった。今期も300億円の赤字を見込んでいる。

 売上高は18.7%減の2兆4558億円。液晶テレビは北米を中心に60インチ以上の大型が好調だったが、国内で地デジ移行特需の反動や厳しい価格下落もあり、前期を大きく割り込んだ。携帯電話でも従来型携帯電話の需要減少が響き、モバイル端末向け液晶パネルの出荷遅延も影響した。

 営業損益は375億円の赤字(前期は788億円の黒字)、経常損益は654億円の赤字(前期は591億円の黒字)だった。

 今期はモバイル向けの高性能液晶パネル「IGZO液晶」の用途拡大を図るほか、資本・業務提携した台湾の鴻海精密工業(Foxconn)の支援で堺工場の稼働率向上などを図っていく。業績見通しは、売上高が9.9%増の2兆7000億円、営業損益が200億円の黒字を見込むが、経常損益は200億円の赤字、最終損益も300億円の赤字を見込む。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.