ITmedia NEWS > 社会とIT >

「野菜工場」を家庭に ネットワーク活用、パナソニックなど実証実験

» 2012年05月28日 20時31分 公開
[ITmedia]
photo 家庭用植物工場のイメージ

 千葉大学やパナソニックなどは5月28日、一般家庭にコンパクトな「植物工場」を設置し、ネットワークを活用して栽培を進める取り組みの実証実験を千葉県・柏の葉キャンパス地域(柏市)で実施すると発表した。気候・天候に左右されない植物工場の普及により「地域の食の自律」を進める「みらい畑ネットワーク」の構築を目指す。

 約60(幅)×38(奥行き)×85(高さ)センチ(予定)で、LED光源を内蔵した家庭用植物工場をパナソニックが開発。レタスや水菜、ルッコラ、クレソンなど葉もの野菜30種類を5〜7株栽培できるという。


photo ネットワークのイメージ

 9月から同地域の10世帯程度に設置し、実際の一般家庭内での野菜栽培を検証するほか、各家庭をネットワークでつなぐことで、栽培状況について質問したり、消費しきれない野菜を各家庭同士で交換し合うなど、無駄を地域全体で解消する取り組みも行う。

 同地域は、内閣府が指定した「環境未来都市」「総合特区」の両制度を活用し、「スマートシティ」としての街作りを進めている。千葉大は1990年ごろから植物工場の研究に取り組んでおり、「街中植物工場コンソーシアム」を組んで普及を目指した活動を展開していく。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.