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Oracle決算、ハードウェアは不調ながら予測を上回る増収増益

» 2012年06月19日 12時40分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Oracleが6月18日(現地時間)に発表した2011年第4四半期(3〜5月)決算は、売上高が前年同期比1%増の109億1600万ドルで、純利益は8%増の34億5100万ドル(1株当たり利益はGAAPベースで69セント、非GAAPベースでは82セント)だった。ソフトウェアの新規ライセンスが好調だった。売上高は、Thomson Reutersがまとめたアナリスト予測の108億9000万ドルを上回った。

 営業利益は前年同期比5%増の45億9600万ドルで、営業利益率は前年同期より2ポイント増の42%だった。

 売上高を分野別にみると、新規ライセンス収入が7%増の39億8500万ドルと好調で、ライセンス更新およびサポート収入は5%増の41億5200万ドルだった。

 一方、ハードウェア収入は不調で、14%減の15億7700万ドルだった。売上高全体に占める割合が前年同期より3ポイント落ち、14%になった。サービス収入は4%減の12億200万ドルとなった。

 ラリー・エリソンCEOは発表文で「Oracle Cloudの開発はOracleのソフトウェア事業拡大と収益性向上を目的とした戦略だ。Oracle Cloud SaaS事業の年間推定収益は、ハードとソフトを統合したOracle Engineered Systems事業とほぼ同じ10億ドルだ。Engineered SystemsとOracle Cloudの組み合わせがOracleの2013年の成長を促進するだろう」と語った。

 同社はまた、100億ドル規模の追加株式買い戻し計画も発表した。

 サフラ・カッツ社長は電話会見で、2012年第1四半期(6〜8月)の見通しとして、非GAAPベースの1株当たり純利益を51〜55セントと予測した。

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