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Google I/Oの基調講演で発表されたこと

» 2012年06月28日 08時16分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Googleは6月27日(現地時間)、米カリフォルニア州サンフランシスコのモスコーニセンターで年次開発者会議「Google I/O 2012」を開催した。

 io 1 今年もエンジニアリング担当副社長、ヴィック・ガンドトラ氏のトークで始まった

 例年通り多数の新製品や新サービスが発表された。主な発表は以下の通り。

Android 4.1(コードネーム:Jelly Bean)

 次期Androidでは、「Project Butter」で“迅速で流れるように滑らかな”UIの実現に努めたという。基調講演のデモでは、Android 4.0とAndroid 4.1を搭載した2台のGALAXY Nexusでその速さを示した。

 また、ユーザーの位置情報や検索履歴、カレンダー情報などに基づいてユーザーをサポートするパーソナルアシスタント機能「Google Now」を搭載。例えばユーザーが電車の駅やバス停に立っていると、次の電車やバスがいつ来るかを表示したり、ユーザーの検索履歴から好きなスポーツチームを推測し、そのチームの試合結果を表示したりする。

 その他、オフラインでも音声入力ができる「Offline Voice Typing」、「Android Beam」の強化など、多数の機能が追加された(詳細記事)。


初のオリジナルタブレット「Nexus 7」

 スマートフォン「GALAXY Nexus」に続けて、タブレットもオリジナルブランド製品を出す。価格は8Gモデルが199ドルと、米Amazon.comのKindle Fireにぶつけてきた。Android 4.1を搭載し、名前が示すようにディスプレイは7インチ。台湾ASUSが製造する。詳細は別記事に。


球体のクラウドメディアプレーヤー「Nexus Q」

 Nexus QはGoogleのオンラインコンテンツサービスGoogle Playのゲートウェイのような役割を果たすストリーミングメディアプレーヤー。テレビとスピーカーに接続し、Google Playの音楽(日本では購入できない)、映画、テレビ番組などのコンテンツをAndroid搭載スマートフォンあるいはタブレットで操作して再生する。詳細記事はこちら


Project Glassの電脳メガネ、開発者に1500ドルで販売

 基調講演の後半(1時間36分目当たり)に、Googleの共同創業者でGoogle Xプロジェクトを統括するサーゲイ・ブリン氏が登壇し、Project Glassデバイスのデモを行った。

 Google I/O参加者は、1500ドルでプロトタイプの「Google Glass Explorer Edition」を予約できる。出荷は2013年初頭になる見込みだ。


Google Playで映画や雑誌の購入が可能に

 Google Playで映画、テレビ番組、電子雑誌を購入できるようになった。従来Google Playでは映画やテレビ番組をレンタル(ストリーミング視聴)はできたが購入(ダウンロード)はできなかった。とはいえ、これは米国での話で、日本ではまだ映画のレンタルとアプリとゲームの購入しかできない。

Google+の自動招待機能「Google+ Events」

 Google+に関しては、モバイルアプリのAndroidタブレット対応と、イベント招待機能「Google+ Events」が発表された。iOSアプリも“間もなく”iPadに対応するという。Google+ EventsはGoogle Calendarと連動し、設定したハングアウト(Google+のビデオ会議機能)の招待メンバーに自動的に招待状を送る。Eventsのページの「パーティーモード」では、撮影した写真をリアルタイムで表示することもできる。


Chrome for Androidの正式版リリース

 β版が公開されていた「Chrome for Android」の正式版が公開された。Google Playからダウンロードできる。ただし、対応するのはAndroid 4.0以上だ。

 なお、Google I/Oの参加者には、GALAXY Nexus、Nexus 7、Nexus Qを含む「おみやげパック」が配布された。

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