静岡県立大学国際関係学部とradikoは7月4日、視覚障害者用モバイル端末「ブレイルセンス」シリーズ向けに、地上波ラジオ番組をネット配信する「radiko.jp」アプリを共同開発したと発表した。
ブレイルセンスは、点字キーボード、点字ディスプレイ、音声読み上げ機能を備えた視覚障害者向け音声・点字モバイル端末。文書作成、電子メール、Webブラウザ、音楽再生、電子辞書、FMラジオ、GPSナビ機能などを備えている。
ブレイルセンス用radiko.jpアプリは、点字キーボードで起動や選局ができるほか、各種情報を、音声読み上げか点字で表示する。ブレイルセンスはFMラジオ受信機能も備えているが、radiko.jpアプリならFM電波の受信環境が悪い地域でもクリアな音質でラジオが聴けるとしている。
「ブレイルセンス U2」(58万円)と、「ブレイルセンスオンハンド」(38万3500円)にプリインストールするほか、ブレイルセンス用ダウンロードサイトでアップデートすれば利用できるようになる。
ブレイルセンスは、静岡県立大学国際関係学部の石川准教授と韓国のHIMSが共同開発した端末。「ブレイルセンスでradikoを聴きたい」という視覚障害者の強い要望でアプリの制作が実現したという。今年1月から研究を始め、約5カ月かけて完成させた。
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