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富士フイルム、MotorolaをAndroid端末による特許侵害で提訴

» 2012年07月16日 07時38分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 富士フイルムは7月10日(現地時間)、米Google傘下のMotorola MobilityがAndroid搭載端末で富士フイルムの4件の特許を侵害しているとして提訴した。米PCWorldが14日に伝えた。

 公開された訴状によると、富士フイルムは2011年4月にMotorolaに対して文書によって通知し、両社による特許侵害に関する会合も持ったが、Motorolaが特許侵害を継続したため提訴に踏み切ったという。

 侵害されたとする特許は、以下の4件だ。

  • 画像圧縮技術に関する特許(米特許番号:6144763)
  • 端末間のデータ伝送に関する特許(米特許番号:6915119)
  • 顔検出を含む写真技術に関する特許(米特許番号:7327886)
  • 高精細画像をファインダーで低解像度で表示するための画像処理技術に関する特許(米特許番号:5734427)

 富士フイルムは、これらの特許をMotorolaのDROID X、RAZR、XOOMなどを含む20機種以上が侵害しているとして賠償を求めている。米カリフォルニア州サンノゼのカリフォルニア北部地区米連邦地裁で起こされたこの裁判の訴訟番号は12-03587。

 Motorolaは先月、2010年10月から続いていた米Appleとの特許裁判で、ようやく実質的な終了を迎えたところだ。この裁判では、AppleとMotorolaが互いを特許侵害で訴えていたが、判事が「両者ともに差し止め命令を申し立てる資格はない」として審理の中止を決定した。

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