欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は4月3日(現地時間)、米Motorola Mobilityに対し、独禁法に基づく2件の正式調査を実施すると発表した。米Appleおよび米Microsoftが、Motorolaが標準的な技術に関する特許を不当に利用することで独禁法に違反したとして調査を申し立てたことを受けたもの。
欧州委員会は、MotorolaがAppleのiPadやiPhone、MicrosoftのXboxなどの主力製品がMotorolaの特許を侵害しているとして差し止めを求めたことが、市場における支配的な立場の乱用に当たるかどうかを特に調査するとしている。これらの特許は、Fair(公正)でReasonable(合理的)な条件でNon-Discriminatory(非差別的)に競合に提供すべき「FRAND特許」とされている。
欧州委員会は2月、米GoogleによるMotorolaの買収を承認した。その際、今後もスマートフォン市場の競合企業らの行動、特に増加している特許の戦略的利用を監視していくとしていた。
米司法省もGoogleによるMotorola買収を承認しており、現在Googleは中国ほか数カ国での承認を待っている。
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