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iPhoneでテザリングできる「t.free」 専用アプリ・脱獄不要

» 2012年07月23日 11時13分 公開
[ITmedia]
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 ITベンチャーのコネクトフリーはこのほど、iPhoneを利用して、Mac OS X搭載機をインターネットに接続できるテザリングサービス「t.free」のβ版を公開した。iPhoneにインストールされているSafariを使って接続。iPhoneに専用アプリをダウンロードしたり、“脱獄”させる必要がない。

 Mac OS X 10.6以上(Intelのみ対応)と、iOS 5以上がインストールされ、3G通信できるiPhoneが必要。t.freeのサイトでMac用アプリをダウンロード・インストールした上で、iPhoneで専用サイトにアクセスして使う。利用は国内からのみ。1カ月の期間限定で公開した。

 接続時には、iPhoneのIPアドレスと、t.freeが一時的に割り振る内部ネットワークIP、MacのMACアドレス(ハッシュ化済み)をコネクトフリー側が取得する。取得するのは「接続にあたって必要最低限の情報」としている。

 日本の携帯電話事業者が提供しているiPhoneは、パケット通信量を抑えるため、テザリング機能が無効化されている。テザリングできるアプリがApp Storeに出ることもあるが、すぐに削除されるケースがほとんど。専用ソフトなどを使ってiPhoneを“脱獄”させ、テザリングを利用するユーザーもいるが、保証対象外になったり動作が不安定になるなどリスクが大きい。アプリや脱獄不要でテザリングできるサービスは画期的で、7月20日の公開以来、大きな反響を呼んでいる。

 同社は昨年、飲食店などで無料の無線LAN接続サービスを提供する「conncectFree」を展開。ユーザーに許可なくFacebookやTwitterのIDなどを取得していたことが問題になり、総務省から行政指導を受けたことがある。

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