設立1年以内の企業の資金調達件数が、ITベンチャーを中心に急増――ベンチャーの資本政策アドバイスなどを手がけるジャパンベンチャーリサーチが7月30日に発表した未公開ベンチャー企業の資金調達の状況に関するリポートで、こんな傾向が明らかになった。
同法人のデータベースにある国内未公開ベンチャー企業のうち、増資情報を持つ4746社の2000年〜12年上半期(12年1〜6月)の資金調達について調査した。資金調達した社数と調達額は2000年代半ばをピークに減少に転じていたが、10年、11年はほぼ横ばいとなり、下げ止まりの傾向がみられた。
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資金調達額の上位30社にIT関連が増加。IT関連以外でネットにフォーカスした事業を行っている企業を合わせると、11年は約半数の16社、12年上半期では7割の21社となった。上位には、BookLiveや出版デジタル機構といった電子書籍関連企業、gumiやAimingといったソーシャルゲーム企業などが名を連ねている。
設立から1年以内のシード期企業の資金調達件数は11年以降急増。うち約9割が、IT関連かIT関係以外でネットにフォーカスした事業を行っている企業だった。「ベンチャー企業の資金調達が低迷している中でもIT系ベンチャーをとりまく環境は好転している」と同社はみている。
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