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» 2012年10月10日 08時00分 UPDATE

開始4年目で突然ヒット 写真で一言「ボケて」のアクセスが30倍になった理由 (1/2)

写真でボケるサービス「ボケて」のアクセス数が開始4年目にして30倍に跳ね上がり、勢いに乗じてiPhoneアプリをリリース。“81世代”の仲間と協力しながらサービスを拡大する。

[岡田有花,ITmedia]
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 投稿された写真やイラストに、テキストの「ボケ」を付けて楽しむサービス「ボケて」のアクセス数が、開始4年目にして突然、30倍になった。2008年9月のスタート以来、月間50万ページビュー(PV)前後で推移していたが、この5月に突然、500万PVを突破。その後も継続的にアクセス数を伸ばし、8月には1000万PV超え、9月には1500万PVに迫った。

 「4年目で事故が起きた」と話すのは、ボケてを運営するWebベンチャー・オモロキ(静岡県熱海市)代表の鎌田武俊さん(30)。突然の大ヒットを「事故」と呼び、これを機にサイトをリニューアル。10月10日にiPhoneアプリを公開するなど、サービスを飛躍させようと挑む。

「笑いのツボが似ている人と出会う」ボケて

 ボケては、“お題”となる写真やイラストを投稿するか、投稿された写真に、“ボケ”となるテキストを付けるサービス。例えば、ベランダから黒猫が顔を出して何かを見ている投稿写真に「あれが佐川急便か・・・」という「ボケ」をつけたり、ペンギン2匹が寄り添っている写真に「いいこと、面接では『飛べないんじゃなくて飛ばないんです。』って言いなさい」というテキストを付けるなど。写真とテキストの絶妙なミスマッチにニヤリとできる。


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 「笑いのツボが似ている人と出会いたい」。鎌田さんのそんな思いから生まれたサービスだ。「人生は1度しかないので、できるだけ面白い人と面白い会話がしたい。ネットなら、場所や年齢に関係なく面白い人に出会えると思って」

 当初から固定ファンが付いており、最初の半年で40万のボケが投稿され、08年2月には人気のボケが書籍化され、10万部ほど発行したという。10年2月には100万ボケ、11年6月には150万ボケを突破。サービス開始から4年間で投稿されたボケは274万件以上、お題は16万件以上に上る。

まとめサイトが“ツッコミ役”に スマホからアクセス急増

 月間PVは50万程度で安定的に推移していたが、今年5月、約10倍に急増した。原因は、2ちゃんねるのまとめサイトと「NAVERまとめ」で人気のボケが取り上げられたことだ。NAVERまとめの「「ボケて」殿堂入りボケ傑作選」は追記・更新が続いており、10月10日までの累計ページビューは600万を超えている。以前も、有名人のブログに“ボケ”が取り上げられるなどしてアクセスが跳ね上がったことは何度かあったが、1日〜数日もすれば収まっていた。だが今回はアクセスが増え続け、収まることがなかったという。

 特にモバイルからの閲覧が急増。ボケてはPC専用で、スマートフォン向けに最適化したページもなかったが、アクセスの6割がモバイルで、iPhoneユーザーが多かったという。NAVERまとめや2chまとめのスマートフォンアプリや、モバイル版Twitter、Facebookなどでシェアされたネタを見たユーザーが、ボケてにアクセスしてきたためとみられる。

画像 オープンから8月末までのアクセス推移のグラフ

 「『ボケて』には、ツッコミ役がいなかった」――“事故”で鎌田さんは気づいたという。従来からのボケてのユーザーは、ボケやすい写真を投稿したり、ボケを披露する人ばかりで全員が“ボケ”。「まっちゃんしかいないダウンタウンみたいなもの」(鎌田さん)だった。まとめサイトで第三者がピックアップ・編集することで「ハマちゃんみたいな人がツッコんでくれ」、ボケの面白さや笑いどころがより伝わりやすくなった。NAVERまとめや2ちゃんまとめを通じて、ボケを見てくれる人も劇的に増加。ボケとツッコミ、観客の三者がそろった“お笑い劇場”が完成したのだ。

iPhoneアプリは他社とタッグ 「会社を大きくしたいとは思っていない」

 急激なアクセス増加でサイトが重い状態を解消すべく、バックエンドのシステムを3年ぶりに改修。Facebookの「いいね!」やツイートボタン、ブログ張り付けボタンも追加するなどフロントエンドもリニューアルし、ソーシャルで拡散しやすくした。これまで無収入だったが新たにAdSense広告も導入。アクセス増に伴うサービス維持費用を捻出すべく、収益化を図った。

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