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» 2012年10月29日 17時13分 UPDATE

24Gバイト・90億ピクセル 天の川銀河中心部の超高精細画像、ESOが公開

われわれの天の川銀河中心部をとらえた超高精細な画像をヨーロッパ南天天文台が公開。1ファイルで24Gバイト、印刷すると40畳近いという超特大サイズだ。

[ITmedia]

 ヨーロッパ南天天文台(ESO)はこのほど、われわれの太陽系がある天の川銀河(Milkey Way Galaxy)の中心部を赤外線望遠鏡「VISTA」でとらえた画像を公開した。8400万個以上の星が写っているという写真は実に10万8200×8万1500ピクセルという超巨大なもの。1枚の画像でファイルサイズは24.6Gバイトという超ド級の高精細画像だ。

photo 赤外光で撮影した銀河中心部=ESOサイトより

 われわれが住む天の川銀河は中心部が膨らんだ凸レンズ状の円盤になっているとされ、その中心部は地球から見ていて座の方向にある。膨らんだ部分は「バルジ」と呼ばれ、古い星が密集している。バルジを詳しく知ることは銀河の成り立ちを知る上でも重要だが、ガスやちりなどの星間物質が多く、中心部の星々を透かしてみることは難しかった。

photo 撮影したのはいて座方向。このように地球から銀河中心部を見ると、凸レンズ状の円盤を真横から眺めている状態なのが分かる

 写真は、ヨーロッパ南天天文台がチリに構える主力拠点・パラナル天文台のVISTA(4.1メートル)を活用。ちりなどに比較的邪魔されにくい長波長の赤外線で中心部を撮影し、大きな結果を得ることができた。

 画像は多くの写真を合成したもの。約90億ピクセルに上り、これまでに作成された天体写真の中で最も大きなものだという。一般的な解像度で印刷した場合、9×7メートル程度のサイズになるという。

 8400万以上の星が写ったこの写真は、天の川銀河の構造を知る上で貴重な情報の宝庫になっている。例えば多くの赤色矮星が見つかっており、恒星の前を赤色矮星が通過することによる明るさの変化を利用した観測に役立つだろうとしている。

photo 赤外光と可視光の比較。可視光の黒い部分は暗黒星雲と呼ばれる星間物質で、その後ろの星を覆い隠している

 24.6Gバイトの生データはあまりに大きすぎたのか、現在はダウンロードページが「技術的問題」により停止。Bit Torrentの活用を呼びかけているほどだ。

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