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» 2012年11月08日 23時03分 UPDATE

「爆速で決まった」ヤフーとグリーの提携 アニメなどコンテンツ投資も

「両社で話し合う中で、爆速で決まった」というヤフーとグリーの提携。ソーシャルゲームだけでなく、ゲームと連動したアニメの制作など、エンタメ分野で幅広く連携していく。

[岡田有花,ITmedia]
画像 宮坂社長と田中社長

 ヤフーの宮坂学社長とグリーの田中良和社長は11月8日、都内で会見を開き、両社が包括提携すると発表した。同日からスタートしたスマートフォン版「Yahoo!JAPAN」から「GREE」への誘導を皮切りに、エンターテインメント分野で幅広く連携していくという。「両社で話し合う中で、爆速で決まった」と、提携を持ちかけた田中社長は話す。

 ヤフーは今年6月の経営陣刷新以降、自前でナンバーワンになれないサービスについては、「ポータルサイトとして、日本一のサービス・ビジネスを提供しているみなさまにリンクを張る」(宮坂社長)という戦略を採り、他社との提携を“爆速”で進めている。GREEとの提携もその一環で、「Yahoo!で見つけてGREEで遊ぶ」を実現すると宮坂社長は言う。

 Yahoo!JAPANのスマートフォン版トップページなどからGREEのソーシャルゲーム誘導し、収益の一部を両社でシェアするなど、Yahoo!の集客力を生かして連携するほか、GREEの決済手段として「Yahoo!ウォレット」を提供。「Yahoo!ポイント」の活用についても協議する。ソーシャルゲームの共同開発や、ゲーム共同開発を目的とした法人の共同設立も検討する。

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 ゲーム以外のエンターテインメント分野でも提携する。GREEが取り組んでいる、人気ソーシャルゲームのアニメ化やグッズ化ビジネスと、ヤフー傘下の動画サイト「GyaO!」との連携に挑戦。アニメなど映像コンテンツへの投資を行う法人の共同設立も検討する。

 「インターネット発でコンテンツを作り、ソーシャルゲームでマネタイズするという取り組みだ。ヤフーはこれまでにも映画やアニメ作品に出資してきたが、映像とソーシャルゲームを組み合わせると、新しいビジネスモデルが作れるのではないか」と宮坂社長。田中社長は、「日本のアニメゲームを中心としたエンターテインメント産業に両社で貢献したい」と意気込む。

 インターネット関連技術の発展や、エンジニア、クリエイターの育成支援、社会貢献活動への共同協賛など、「両社で日本やネットをより良くする活動をしたい」(田中社長)という。

「驚くほど爆速」で提携 「Yahoo!モバゲー」は「継続」

 提携はグリーからヤフーに打診し、「関係者も驚くほどの爆速」(田中社長)で決まったという。グリーの田中社長は、「ゲームだけではない、総合エンターテインメント事業を行うに当たり、パートナーシップが必要」と考え、提携を打診したと話す。

 ヤフーがDeNAと提携して提供しているPC向けソーシャルゲームサイト「Yahoo!Mobage」は、継続して運営する。宮坂社長は、ライバル関係にある両社と並行して提携する意図を、「独占やエクスクルーシブでない形で、多くの人とやっていきたい。スマホをやる時のファーストパートナーとしては、いろいろなことを検討した結果、グリーさんを選んだ」と説明する。

 ソーシャルゲームをめぐっては、射幸性の高い「コンプリートガチャ」やRMT(リアルマネートレード)に絡む問題など、さまざまな問題が起きている。ヤフーはグリーと提携することにより、こういった問題の渦中に飛び込むことにもなるが、「リスクは常にどの事業をやっっていても必ず直面する。新しいビジネスモデルには必ず光と影がある。一緒になってリスクを減らしていきたい」と宮坂社長は意気込む。

 「Yahoo!オークション」はソーシャルゲームのアイテムを現金で取引するRMTの温床にもなっている。宮坂社長は、今回の提携について「オークションとは一線を画す」としており、Yahoo!オークションでのRMTの扱いに変化はないという。

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