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iOS版Officeが出ないのはアプリ内課金をめぐる攻防が原因との報道

» 2012年12月12日 09時21分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米MicrosoftはiOS版Officeを準備中だが、米Appleとアプリ内課金に課される30%の手数料をめぐる交渉が難航しているため、リリースのめどが立っていないと、米AllThingsDが12月11日(現地時間)、この件に詳しい筋の情報として伝えた。

 Microsoftはクラウドストレージ「SkyDrive」のiOSアプリはリリースしている。だが、米The Next Webによると、Microsoftがアプリ内でSkyDriveの有料拡張プランへの移行を可能にしていることから、AppleはMicrosoftが申請したSkyeDriveアプリのアップデートを承認していないという。有料拡張プランへの移行はアプリ内課金に当たり、Appleの規約では30%の手数料を支払う必要がある。

 Office for iOSには、サブスクリプション版Office(Office 365)への加入機能が用意されているため、こちらもApp Storeに登録するためには30%の手数料を支払う必要がある。

 AllThingsDによると、MicrosoftはAppleに対し、手数料率の引き下げを求めているという。

 AllThingsDにこの件に関するコメントを求められたAppleは、進行中の具体的な交渉についてのコメントは拒否したが、「われわれは(App Storeの)ルールをすべての開発者に公平に、首尾一貫するように定めている」と語った。

 Microsoftは11日、SkyDriveのXbox 360版を発表した。SkyDriveは、Windows、Windows 8、Windows Phone 8、Mac、Android、iOSでも利用できる。

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