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Facebook、開封数秒で消えるメッセージングアプリ「Poke」をiOS向けに公開

» 2012年12月22日 10時16分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Facebookは12月21日(現地時間)、写真・動画・テキスト・あいさつを数秒間だけ共有できるメッセージングアプリ「Poke」をiOS向けに公開した。アプリ名はFacebookに古くからある機能のPoke(日本語では「あいさつ」)だが、実質的にはiPhoneとAndroidで人気のアプリ「Snapchat」とほぼ同じだ。

 Snapchatは、ユーザー同士で写真・動画の「スナップ」をやりとりできるアプリで、相手がスナップを表示できる時間を送信者が1、3、5、10秒のいずれかに設定できるのが特徴だ。表示されたコンテンツはその後削除される。送ったコンテンツが保存されないため多少ふざけた写真でも気軽に送れることから、特に若者の間で人気を博している。

 Pokeの機能は、ユーザーインタフェースも含めて、このSnapchatと驚くほど似ている。Snapchatの基本機能に加えて、テキストだけのメッセージとあいさつの送信、メッセージへの位置情報付加などの機能がある。Snapchatと同様のスタンドアロンアプリで、メッセージのやりとりはPokeアプリユーザー同士に限られる。

 メッセージを投稿するには、アプリを開き、送るコンテンツの種類を選んでコンテンツを用意し、送信先を選び、表示秒数を設定して、位置情報や(写真の場合は)文字やイラストを描くなどして、投信ボタンをタップする。送る相手として、複数の友達をグループ化して設定することもできる。

 受信したメッセージはアプリにリスト表示され、タップすると送信者が設定した秒数だけ表示されて消える。表示されている間にスクリーンショットをとると、送信者にそれが分かるようになっている(Snapchatにもある機能)。

 poke Pokeの操作画面

 本稿執筆現在、まだ日本のApp Storeでは公開されていないが、米国のApp Storeのプレビューページによると、日本語にも対応するとある。【UPDATE】日本のApp Storeでも公開された(リンク先はiTunes Previewではなく、App Store)。

 なお、写真は相手の端末には保存されないが、Facebookの公式アプリである以上Facebookのデータポリシーに準拠するため、Facebookのサーバには少なくとも数日間は保管される。

 PokeのモデルになったとみられるSnapchatは、2011年4月にスタンフォード大学出身のエヴァン・スピーゲル氏とボビー・マーフィー氏が立ち上げた米Snapchatのアプリ。2011年9月にApp Storeで公開され、App Storeの無料アプリランキングで1位を獲得。2012年10月には投稿メッセージ(スナップ)が累計10億件を超え、同月にAndroidアプリも公開された。12月に動画もスナップできるようになり、現在は1日当たり5000万件のスナップが共有されているという。FacebookがPokeを公開したことは、Snapchatに大きな影響を与えそうだ。

 snapchat Snapchatの操作画面

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