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Amazon、Apple iTunes Music Store対抗のiOS向けMP3ストアを米国で開店

» 2013年01月18日 11時02分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米Amazon.comは1月17日(現地時間)、米Appleのモバイル端末iPhoneおよびiPod touchのSafariブラウザに最適化したHTML5版のMP3ストア「Amazon MP3」を開設したと発表した。まずは米国でのみのサービスで、提供地域の拡大予定は不明だ。

 mp3 store 1

 Amazonは「iPhoneおよびiPod touch向けAmazon Cloud Playerの提供開始以来、ユーザーから最も多かった要望は、端末から直接Amazonで楽曲を購入したいというものだった」とAmazon MP3ストア開設の理由を説明する。

 iOSアプリではなく、Webアプリとして提供することで、アプリ内購入機能を持つiOSアプリに課される30%のAppleへの手数料を回避した。

 Amazon MP3ストアの立ち上げ段階のカタログ数は2200万曲。ここで購入した楽曲はユーザーの「Amazon Cloud Drive」に保存され、Amazon Cloud PlayerをインストールしてあるiOS端末、Kindle Fireを含むAndroid端末、PC(Webブラウザ経由)などで再生できる。Amazon MP3で購入した楽曲は、Cloud Driveの無料容量(5Gバイト)にはカウントされない。

 また、Webブラウザ経由の楽曲購入と同様に、ユーザーの購入履歴を反映したリコメンド機能も搭載する。中心価格は、アルバムは5ドル、シングルは69セントで、新進アーティストの楽曲などを無料で提供する。

 mp3 store 2 日本からも視聴まではできる

 Appleは2600万曲(2012年11月発表の数字)を擁するオンライン音楽ストア「iTunes Music Store」を運営しており、専用アプリ「iTunes」をインストールしたMac、Windows PC、iOS端末で楽曲の購入・再生が可能。だが、今のところAndroid向けのiTunesアプリはリリースされていない。

 Amazonはオンライン音楽市場の競合であるAppleやGoogle Play Musicを提供する米Googleに対抗するサービスをたてつづけに打ち出している。11日には、Amazonで購入したCDのMP3を無料で提供するサービス「AutoRip」を発表したばかりだ。

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