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「まねきTV」サービス終了 最高裁で敗訴確定受け

» 2013年02月18日 11時43分 公開
[ITmedia]

 永野商店は2月14日、日本のテレビ番組をネット経由で海外でも視聴できるようにする「まねきTV」のサービスを終了すると、Webサイトで発表した。同サービスが著作権侵害に当たるか争われた訴訟で13日、最高裁は、永野商店による上告を棄却。サービスの停止と賠償を命じる判決が確定していた。

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 同社は、「現在は最高裁判断に沿うように新しいシステムにてサービスを行っているが、新システムについてまた訴訟を起こされる可能性があり、訴訟費用が大きな負担になるため」サービス停止を決めたと説明している。

 まねきTVをめぐっては、NHKと在京キー局がサービス差し止めなどを求めて提訴。一審・東京地裁、二審・知財高裁は適法と判断してテレビ局側の請求を退けたが、最高裁は著作権を侵害しているとの判断を示し、知財高裁に差し戻していた。

 最高裁は、まねきTVと同様なサービスを提供する日本デジタル家電の「ロクラク・レンタル」が著作権侵害に当たるか争われた訴訟についても、業者側の上告を棄却し、サービスの停止と賠償支払いを命じている。

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