日本の広告費、5年ぶり増加に転じる 新聞、テレビも成長
電通が2月21日に発表した「日本の広告費」によると、2012年の総広告費は5兆8913億円と5年ぶりに前年実績を上回った。08年の世界同時不況以来、4年連続で前年を下回っていたが、12年は東日本大震災の反動増もあり、新聞、テレビ、ネット媒体が伸びた。
新聞広告費は前年比4.2%増の6242億円。前年の震災の反動増で、12年前半は前年比10%近い大幅増となったが、後半は円高や欧州危機などの影響で前年を若干下回った。
テレビ広告費は同3.0%増の1兆7757億円となり、2年ぶりに前年を上回った。自動車関連や、ソーシャルゲームなどを含む情報通信、食品、化粧品・トイレタリーなどの業種で広告費が増加した。
オリンピック中継をきっかけにBS放送の視聴が中高年層に浸透した影響で、BS・CS放送など衛星メディア関連広告費も同13.7%増の1013億円に成長。3年連続で2ケタの伸びを示した。
雑誌広告費は同0.4%増の2551億円。女性誌と熟年向け男性誌で大幅に伸長。アラサー世代の女性向け「BAILA」や「VERY」の広告が前年比で30%以上伸びた一方、20代前半女性向けの「Cancam」「JJ」などは低調だった。
ラジオ広告費は1246億円(前年比99.9%)。自動車や食品などは伸びたが、アルコール系飲料の出稿に低下傾向があるなどし、前年割れとなった。
インターネット広告費(媒体費+制作費)は同7.7%増の8680億円。ロンドン五輪や衆院選などのイベントでネット広告の活用が進み、成長を後押しした。検索連動型広告やDSP広告など「運用型広告」が2ケタ成長をとげる一方で、これまでの枠売り広告は次第に横ばいに近づいている。
ネット広告制作費は同9.5%増の2051億円。モバイル広告の落ち込みなどで伸び率は鈍化したが、スマートフォンアプリやFacebookページの制作件数が増加した。
同調査は前年度まで、ネット広告に占めるモバイル広告費の割合を出していたが、スマートフォン・タブレットの普及で旧来の「モバイル」の概念が適さない面が出てきたとし、12年度からはモバイル広告の分類を廃止した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
ドラマ「VIVANT」のワンシーンに映像制作界隈が「ぞっとする」 microSDカードを端子むき出しで手渡し
-
2
Salesforceで大規模障害 「夕方以降に落ちるなんて」阿鼻叫喚 PayPayのフォームにも影響
-
3
マンガ原稿をクラウドに上げただけでGoogleアカウントBAN Gmailも道連れ……日本では合法なのになぜ?
-
4
メルカリ株が大幅安、1カ月で3割下落 最新ポケカ出品禁止を嫌気、転売・不正利用の批判も相次ぐ
-
5
マンガ数冊「105万円でSOLD」物議、メルカリ“マネロン疑惑”を否定「その価格で売れていない」……ならばなぜ?
-
6
ドコモ、34万ユーザーの電話番号などAmazonに無断提供 人的ミスで同意事項を削除
-
7
“ほったらかしAI動画編集”を「DaVinci Resolve」で試す これが今のベストチョイスかも
-
8
不正アクセスで「当選」が「落選」に改ざん ウルトラマンショップのLINE整理券システムで被害
-
9
メルカリ、ポケカ最新パックの出品禁止に
-
10
Gyazoに不正アクセス ユーザー情報約2362万件、画像メタデータ約4.9億件が流出
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR