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ドコモ、最大10Gbpsの屋外移動通信に成功

» 2013年02月27日 20時14分 公開
[ITmedia]

 NTTドコモは2月27日、東京工業大学と共同で行った伝送実験で、屋外の移動通信環境下で上り最大10Gbpsのパケット信号伝送に世界で初めて成功したと発表した。この仕組みを下りパケット通信に適用すれば、Xiの下り速度を現在の100倍・最大約10Gbpsに高速化することも可能になるとしている。


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 実験は、昨年12月に沖縄県石垣市で実施。ひっ迫する周波数と急増するトラフィックへの対応を視野に、電波の直進性が強く、移動通信では利用が難しいとされていた5GHz帯以上の高い周波数帯を利用した。

 平均時速9キロで移動する車内から、11GHz帯・400MHzの帯域幅で、基地局装置に信号を伝送。複数のアンテナから異なる信号を同時に同じ周波数を用いて送信する「MIMO空間多重」技術を活用した。

 基地局装置で受信した信号の復号処理を行った結果、最大約10Gbpsのパケット信号伝送に成功したことが確認できたという。

 同社は05年の屋外実験で、下り最大約2.5Gbps、06年の屋外実験で下り最大5Gbpsのパケット信号伝送に成功している。

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