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「ChromeとAndroidを統合することはない」とGoogleのシュミット会長

» 2013年03月22日 07時29分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 「ChromeとAndroidを統合することはない」──。米Googleのエリック・シュミット会長が3月21日(現地時間)、インドのニューデリーで同社が開催したIT活用に関するカンファレンス「Big Tent Activate Summit New Delhi 2013」でそう語った。

 eric Fireside chatで語るエリック・シュミット会長(右)

 英Guardianのアラン・ラスブリッジャー記者とのセッションの最後のQ&Aで、「Googleには2つのモバイルOS、ChromeとAndroidがありますが、これを統合する予定はありますか?」という質問に対し「ノーというのが答えだ」とはっきり否定し、2つはまったく異なる目的のために存在するものだからだと説明した。

 Googleは先日、Androidの責任者であるアンディ・ルービン上級副社長が退任し、Google Chrome他を担当する上級副社長、スンダル・ピチャイ氏がAndroidも統括すると発表した。これを受けて、2つのOSを統合するのではないかといううわさが流れている。

 Google Readerの終了については、優先順位の問題だと語り、自分も7月1日までに代替RSSリーダーツールを探さなければならないと苦笑した。

 ラスブリッジャー氏の「私のiPhoneではいつGoogle Nowが使えるようになります?」という質問には、「それはAppleと相談しないと。公開するかどうかを決めるのはAppleだから」と、既にApp Storeに申請しているようにも受け取れる答えだった。

 だが、これについては米Appleは米AllThingsD他のメディアに対し、Googleからは現在アプリの申請はないという声明文を送っている。

 また、Googleを辞めて政界入りするのかという質問に対しては、「Googleは私の家だ。離れることはない」と語り、「政府の仕事は非常にハードだ。今の仕事の方が楽だ」と冗談めかした。同氏は1月に政治家とともに北朝鮮を訪れている。また、Googleの持ち株の42%を売却することが明らかになっている。

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