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» 2013年03月27日 23時09分 UPDATE

「ネットを使ったニュース批評を事業化したい」 仮釈放の堀江貴文氏、次の事業の展望は

「ITの仕事はもう、おなかいっぱいと思っていたが……」――仮釈放された堀江貴文氏がIT事業に再び意欲。「ネットを使ったニュース批評を事業化したい」という。

[岡田有花,ITmedia]
画像 堀江氏。出所して初めて食べた“シャバ”の食事はマクドナルドの「てりたまセット」だったが、「おいしかったけど、刑務所の薄味に慣れていたので味か濃かった」という

 「ITの仕事はもう、おなかいっぱいと思っていたが……」――旧ライブドア事件で旧証券取引法違反の罪に問われて服役し、3月27日に仮釈放された堀江貴文氏が同日夜、都内で会見し、今後の事業の展望などについて語った。事業に対する意欲は強く、Webを使った情報発信やロケット開発などの事業に積極的に関わっていきたいという。

 堀江氏はライブドア社長退任時、「ITの仕事はもうおなかいっぱいと思っていた」が、「PCやスマホ、ネットと切り離された1年9カ月を送ると、そろそろやってもいいかなという気持ちになってきた」という。当時よりもモバイルの環境が良くなり、ユーザーのネットリテラシーも上がるなど、「事業環境はやりやすくなった」とみる。

画像 会見に多くの報道陣が詰めかけたことに堀江氏は「正直、びっくりした」という。「なんでだろうというのが正直な感想。自分的には、そんなに注目されてないんじゃないかという気持ちだった」

 新事業として、以前から興味があった「ネットを使った新しいニュース批評を事業化していきたい」とし、「近いうちに、何らかのサイトを作ったりということになると思う」と、具体的な動きを示唆。「自分自身が不満に思っていた部分、ネットやマスメディアのあり方はこうあるといいのでは、と思っていた部分を実現できれば」と話す。

ソーシャルゲーム事業は「興味ない」

 ネット業界ではソーシャルゲームの収益力が注目を浴びているが、「あんまり興味がない」という。「すごいもうかっているなと正直、思っているけど、興味がないことをあまり頑張りすぎると、前のライブドアみたいになっちゃうという反省がある。興味がないことはやらず、世の中がより良くなると思うことを手がけたい」

 ライブドア事件以前から宇宙開発に関心が強く、ロケット開発企業・SNSを創業した堀江氏。会見の翌28日には北海道に渡り、大樹町で行われるSNS開発のロケットの打ち上げ実験を見届けるなど、「ロケット開発などの活動もやっていく」という。また、刑務所を出所した人の社会復帰などをサポートする更生保護法人を支援するなど、社会貢献に関わる事業も行いたいという。

 「刑務所でものすごく長い休養生活の中、いろいろ構想していた事業がある。そういった事業を推進することで、社会にいい影響を与えられれば。微力ながら、みなさまに迷惑をかけた分を取り戻し、それ以上の以上の成果をあげられるように頑張ってやっていきたい」

 ライブドア事件後、テレビなどのメディアに、同社の事業が「虚業」と叩かれることもあったが、「世の中に虚業なんてものは存在しないと思っている」と堀江氏。「一生懸命働いている人たちは、社会に必要とされているから存在している。虚業なんて人をおとしめる言葉は言ってはいけない」

遠隔操作ウイルス事件に言及 「検察はもっと謙虚に」

画像 著書「刑務所なう。」を手にフォトセッションが行われた

 検察への見方について問うた記者の質問に対しては、「わたしの事件は終わった話で、潔く認めて反省する」とした上で、「取り調べの状況や有罪への持って行き方に問題を感じる」とし、「検察は正義感と言うが、正義はその人その人で違い、正義ほどうさんくさものはない」と指摘。「検察は、人がやることには間違いがあると常に考え、自分たちの持ってる権利がいかに強いか自覚してやってほしい」と話す。

 遠隔操作ウイルス事件にも言及。「遠隔操作事件は、警察(が問題)で、検察は抑制的だが、本来、公訴機関と捜査機関が分離し、警察が暴走しても検察が止めるはず。人間がやることは絶対に暴走する。えん罪は絶対に起きる。そういうことに対してもうちょっと謙虚になってほしい」と注文を付けた。マスコミに対しても、「もうちょっと謙虚に考え、この人は本当に犯人なのかなと疑う気持ちを少しだけでも持ち、あまり追い詰めないでほしい」と呼びかけた。

 収監時から30キロ近くやせ、すっきりした顔で会見に臨んだ堀江氏。丁寧な言葉遣いで報道陣の質問に詳細に応答し、会見の最後には、「痛い経験を糧に、二度と皆さんにご迷惑をおかけすることがないよう、気を引き締めて、また新しい価値を創造できるように頑張っていきたいと思っているので、どうかよろしくお願いします」と深々と頭を下げていた。

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