まるでSF映画──富士通研、リアル世界を指で触って情報を操る新UIを開発
富士通研究所は4月3日、指で直感的な操作が可能な次世代ユーザーインタフェースを開発したと発表した。指の動きを高精度にとらえることで、テーブルに置いた書類を指でなぞり、画像データとして切り出したり、テーブルに投影された画像を指で移動させるなど、指で情報を操ることが可能。テーブル上の指の動きをとらえる汎用カメラと、テーブルに映像を投影する汎用プロジェクターを組み合わせたもので、2014年度中の実用化を目指す。
リアルの物体に対する手指の操作を汎用カメラで高精度・高速に検出する技術を開発した。テーブルの凸凹形状をカメラで自動計測し、カメラ座標系、プロジェクター座標系、実世界座標系を自動調整。指の動きや物へのタッチと、プロジェクターの表示を正確に合わせる。
手指の色と輪郭の特徴を抽出し、形状を認識する技術を開発。周囲の環境光に応じたカメラ画像の色や明るさを制御し、手指の色の個人差を補正する技術により、環境や個人差の影響が少ない安定した手指の抽出を実現した。
汎用のWebカメラなどで得られる低解像度の画像でも、指先の画像を補完することで、タッチ検出に必要な精度を実現。毎秒300ミリメートルの指先追跡が可能で、指の自然な動きに追従できるという。
テーブルの上の書類を指でなぞると、なぞった部分の画像だけを切り出して投影し、テーブル上で拡大・縮小したり、テーブルに貼り付けた手書きの付箋紙を画像データとして読み取った“電子附箋”を指で移動させる――といったことが可能。活用例の映像は、Webサイトで確認できる。
ジェスチャーを使った従来のユーザーインタフェースは、技術は、高価な装置が必要だったり、タッチ操作などの手指の細かい操作まで検出できないといった課題があった。新技術は、実世界の物に対する手指の位置やタッチなどの操作を、汎用のカメラで高精度・高速に検出できるという。
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