音声合成・歌声合成の新星「CeVIO」、その謎が解けた!(2/3 ページ)
その最初の成果物がアニメイト秋葉原店に設置された、メイちゃん以外では初めてのMMDAgentベースのデジタルサイネージ「CeVIO Vision」だ。アニメイト池袋本店に2台目を設置する予定もあるという。
次の展開として4月26日にアプリ「CeVIO Creative Studio FREE」が公開された。これは、音声合成・歌声合成を手軽にできる無料のWindowsアプリケーションだ。Windows 7以降で動作する。
最初のバージョンでは、CeVIO Visionでも使われているキャラクター「さとうささら」のおしゃべりを日本語で入力して作成し、編集できる。元気、怒り、悲しみという3つの感情を始め、さまざまなパラメータを組み合わせて自由におしゃべりを構成することができるのだ。
複数トラックでパラメータを変えれば別人のように表現が変わるので、それらで会話をさせることもできる。いわゆるトークロイド的なことがこの無料アプリで簡単に行えてしまうのだ。FREE版は1プロジェクトで5分間という長さの制限はあるものの、保存もWAVへの書き出し(会話の個別書き出しもできる)が可能。
現時点でできるのはここまで。だが、その先がある。
Sinsyがデスクトップアプリになった
無料版のバージョンアップにより、現在の「トーク」トラックに「ソング」トラックが加わる。これは、楽譜を読み込ませるだけで人間らしくリアルな歌声を聴かせてくれるSinsyをアプリにしたものと言ってもいい。
SinsyはWeb上のサービスで、MusicXMLという歌詞付きの楽譜データを読み込ませると、それをサーバ上で解釈して歌声のWAVデータとして出力してくれるというもの。2009年のクリスマスにニコニコ動画に投稿され、そのリアルな歌声に衝撃が走った。その後、使える歌手を増やし、英語、中国語の歌唱もできるようになるなど着実に進化してきたが、不満もある。ユーザーインタフェースだ。
楽譜を作成するというのはとてもハードルが高い。しかもMusicXMLを作成できるアプリも少ない。MIDIシーケンサーやDAWなどの一般的な音楽アプリのように、ピアノロールと呼ばれる形式で使いたいという要望が強かった。
「CeVIO Creative Studio FREE」のバージョンアップでは、さとうささらの歌声を「ソング」機能として追加する予定だ。音符の音階を決め、長さを調整して、歌詞を入れる。VOCALOIDやUTAUと同じようなユーザーインタフェースで入力できる。Sinsyと違い、その場で音も確認できる。ただし、出て来る音はSinsyと同様に、収録した歌手の歌い方がリアルに反映されたもので、ほとんど切り貼り感がない。これこそがSinsyで使われているHMM方式の特徴でもあるのだ。
もちろん、Sinsyで公開されている歌手の中にさとうささらはいないので、このアプリオリジナルとなる。FREE版で使える歌手はさとうささらだけになるそうだ。
パッケージ販売されるバージョンも開発中だ。こちらには、FREE版にある5分制限がなくなるほか、トーク(おしゃべり)できるキャラクターがもう2人加わる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
防衛省の「クーラー300台」投稿動画でビックカメラのトラックが注目を集める 同社「販売用の在庫を迅速に提供」
-
2
「文スト」スマホゲーム、きょう告知→あす終了 突然のサ終にユーザー混乱 運営元の廃業で
-
3
ドコモ、ahamoを30→40GBに増量 8月1日から 料金据え置きの新キャンペーン
-
4
「楽天ドライブ」アプリから「データ漏洩」「ハッキングした」通知? 運営元「緊急調査中」「通知を開かないで」
-
5
イオンモール熊本のドローン捜索、状況を現場キーマンに聞いた 撮影を阻んだのは……
-
6
“ダサい”不評の「ドコモの銀行」、従来のアプリアイコン選択可能に 「ご意見・ご要望も踏まえ」
-
7
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
-
8
光学25倍ズームのソニー「RX10 V」はもう“レンズ一体型α” 1台で何でも撮れそうな万能感に浸れるぞ
-
9
“脳のゴミ”は鼻から捨てられていた? 老化で詰まる排出路、薬を鼻から投与で改善 韓国主導チーム研究
-
10
タムロン、ソニーからの買収提案認める 特別委員会を設置して検討
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR