ITmedia NEWS > 企業・業界動向 >

ドワンゴ株式約5%をNTTが取得 研究所技術をniconicoに活用

» 2013年07月29日 16時29分 公開
[ITmedia]

 ドワンゴとNTT(持ち株会社)は7月29日、業務提携すると発表した。NTTの研究所が持つ技術をドワンゴの「niconico」に導入、サービスやユーザーインタフェースの向上につなげる。NTTはドワンゴ株式の4.99%を50億円で取得し、大株主になる。

 動画検索の高度化や新しい動画視聴方法の提供、サービスと音声認識技術との連携などに共同で取り組む。またNTTの研究所が持つネットワーク・通信サービス品質評価技術やノウハウを活用し、サービス品質をネットワークや端末、アプリケーションなどトータルに最適化し、高品質なユーザー利用環境を実現していくという。

 NTTは8月2日付けで、ドワンゴ3位株主のエイベックス・グループ・ホールディングス(エイベックスGHD)から4.99%に当たる1万200株を50億円で取得する。

 エイベックスGHDは日本テレビ放送網にも2037株を譲渡。譲渡後の保有比率は6.05%とほぼ半減し、4位株主となって主要株主から外れる。エイベックスGHDは3月に8%分を角川グループホールディングスと日本テレビに売却していた。

 ドワンゴは「事業環境が変化する中、新ビジネスの創出や業容拡大をさせなくてはいけない状況において、株主の多様化を図りたいと考え、両社で協議の上エイベックスGHDが株式の一部を売り出すことで合意した」と説明している。エイベックスGHDとの業務・資本提携は今後も継続するとしている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.