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「iPhone 5s」は「5」から何が変わった? Touch ID、2倍高速なA7、カメラ、本体カラー(1/2 ページ)

» 2013年09月11日 07時50分 公開
[ITmedia]
photo iPhone 5s

 米Appleが発表した「iPhone 5s」。デザインなど基本的には従来モデル「iPhone 5」を受け継ぎながら、指紋センサー「Touch ID」の搭載やプロセッサの高速化、カメラの向上などが図られている。5とのハード面の違いを中心にチェックしてみよう。

 iPhone 5sが新搭載する目玉機能の1つが「TouchID」と呼ぶ指紋センサー。本体前面下部のホームボタンに内蔵されており、あらかじめ指紋を登録しておけば、ホームボタンにワンタッチするという「より速く、より簡単で、ちょっと未来的な方法」(同社)でiPhoneのロック解除ができる。iTunes StoreやApp Storeなどでコンテンツを購入する際もパスワードの入力が不要になるなど、センサーを生かした機能も用意されている。指紋は360度の認識が可能で、縦、横、斜めなどどんな角度でも指紋を読み取るという。Appleは、指紋データはAppleのサーバに保管したりiCloudでバックアップを取ることはしないと説明している。

photo 指紋センサー「Touch ID」内蔵のホームボタン。表面をカバーするサファイアガラスの下にある容量性タッチセンサーが指紋を読み取る。ボタン周囲のステンレスのリングは、指を感知してセンサーを起動する役割を持つ

 5sのCPUは64ビット対応の新チップ「A7」。Appleによると、5の「A6」と比べCPUとグラフィックスは最大2倍高速になっているという。iOS 7は64ビット/32ビット両対応のOSとしてA7搭載の5sを考慮して設計されている。5sではカメラのオートフォーカスが最大で2倍高速になるなど、ハイパワーなプロセッサの恩恵を感じられる機会は多いかもしれない。5のメインメモリ(RAM)は1Gバイトだが、5sの容量は現時点では不明だ。

 5sが新たに搭載するのは「M7」コプロセッサ(副プロセッサ)。加速度センサー、ジャイロセンサー、コンパスからモーション(動き)データを取得して処理する専用プロセッサで、モーションデータ処理の分をA7から軽減するため、バッテリー駆動時間が改善。連続待受時間で5から25時間長い最大250時間、4G LTE通信時で2時間長い10時間に向上しているという。

5sには「ゴールド」登場 「ブラック」は「グレイ」に

photo ゴールドが加わった5s

 5sの本体カラーは「スペースグレイ」と「シルバー」に加え「ゴールド」が登場し、全3色になった。「ゴールド」では背面と周囲の金属部分がシャンパンゴールドカラーになっている。

 5は「ブラック&スレート」「ホワイト&シルバー」の2色だった。5sの「シルバー」と5の「ホワイト&シルバー」は同じとみられるが、5sの「スペースグレイ」は金属部分がグレー(シルバーよりは濃い)になっており、5の「ブラック&スレート」と比べるとグレーが薄くなっている。5の「ブラック&スレート」では発売直後から傷についてのクレームが多く寄せられていたため、変更したのではないかという見方もある。

photophoto 5の「ブラック&スレート」(左)と5sの「スペースグレイ」
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