KOAと東京理科大学は、人工筋肉を使用し人間の動きをサポートする動作補助ウェア「マッスルスーツ」を「CEATEC JAPAN 2013」(10月1〜5日、千葉・幕張メッセ)で参考出展している。
背負うようにスーツを装着し、空気の出し入れにより収縮する人工筋肉で肩や肘、腰の関節を補助する。前傾姿勢の維持や体を起こす動作が円滑になり、重い物を持ったり体を屈める行為がしやすくなる。手がふさがるとスイッチで操作できないことから、オンオフの切り替えは、加速度や呼気のパターンで動作の始まりを自動検知、音声での指示、顎や頬などを触れるだけの静電センサーなどで可能になっている。
現在開発しているものは、腕と腰を補助する「上半身用」と「腰用」。当初は上半身用の開発を進めていたが、物流業者や高齢者など腰痛に悩む人が多いことがわかり、腰に特化した製品にも着手したという。身長150〜180センチ内であれば、特別な設定なく男女問わず同じ機器を利用することができる。
重量物を積み下ろしする作業員や高齢者・身体障害者などの利用を見込む。現在は実証実験中で、2014年度中には製品化できればとした。
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