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スマホだけでARコンテンツを作れる「自由視点コンテンツ」C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2013

» 2013年11月14日 09時30分 公開
[本宮学,ITmedia]

 NECは、11月14日に開幕した「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2013」(東京国際フォーラム、15日まで)で、スマートフォンだけでAR(拡張現実)コンテンツを作成/閲覧できるサービス「自由視点コンテンツ」を参考出展している。

 マーカーシートの上に立体物を乗せ、専用カメラアプリをインストールしたスマートフォン/タブレットをかざせば、角度を変えながら撮影した100枚程度の静止画を合成してARコンテンツを作れるというサービス。作成したコンテンツは、ARマーカーを出力した紙にスマートフォンをかざせば閲覧できる。

photo シートに乗せた立体物を撮影してARコンテンツを作成
photo 作成したARコンテンツはスマホ/タブレットで閲覧できる

 NECソフトの森下幸司氏(VALWAYテクノロジーセンター リーダー)によれば、従来のARの仕組みは3Dモデルを作成するために高いマシンスペックが必要だったという。新サービスでは、閲覧するスマートフォンの向きに応じた角度のARコンテンツを静止画として表示するため、3Dモデルを作ったり描画したりすることなくARコンテンツを作成/閲覧できる。

 主な利用シーンとして、ECサイトやオークションサイトなどでの用途を見込む。出品者が商品のARコンテンツを作成し、ARマーカーをPDF化してWeb上に公開しておけば、購入検討者はそれを印刷してARコンテンツを閲覧でき、商品イメージがわきやすくなるという。

 現時点で実用化の予定はないが、今後「商用化に向けてコンテンツの画質向上などを進める」としている。

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