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出産費用やパチンコ代も!? 「手数料無料・無審査・放置」のクラウドファンディング「FreeStarter!」

» 2013年12月18日 16時58分 公開
[ITmedia]
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 「借金を抱えた妊婦の出産費用でも、サラ金ブラックリストな人のパチンコ代でも、なんでもファンディングできます」――Web/アプリ開発者の村上福之さんは12月18日、「手数料無料・無審査・放置」のクラウドファンディングサイト「FreeStarter!」(PC、スマートフォン対応)を公開した。

 Twitterアカウントでログインし、プロジェクト名や目標金額、メールアドレス、振込先銀行口座の名義や口座番号などを入力するだけで、無審査でクラウドファンディングページを公開でき、ほかのユーザーから支援金を募れる。支援金は、公開された銀行口座に直接振り込んでもらう仕組みで、手数料無料。「勝手に銀行口座をさらして勝手にお金を集めてください」とのことだ。

 村上さんによると、日本のクラウドファンディングサイトの手数料は15〜35%程度(中央値で20%)だが、米国のKickstarterは5%という。「日本のファンドの金額の小ささ、決済手数料の高さと、運営会社のオフィス代・人件費・サーバー代を考えると妥当」だが、調達した金額の2割も取られるのは厳しいという声もあり、少額の募集だと、お金を集めたい人にも運営会社にも不満が残ってしまうという。

 Twitterで最近、出産費用に困っている妊婦が銀行口座を公開して支援を募り、起業家の家入一真さんがRTで拡散したところ、ユーザーから次々とお金が振り込まれた――というケースが話題になった。「この方法ですと、運営会社も手数料もなにもありません。感動したので、サイトにしました」。

 FreeStarter!では、最初の10件ほどのプロジェクトには、どんなものでも村上さんが「適当にお金振り込む」という。そうしないと「多分、過疎る」。

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