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EvernoteのリービンCEOが品質向上の決意表明

» 2014年01月06日 15時33分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Evernoteのフィル・リービンCEOは1月4日(現地時間)、同名のクラウドベースの情報ツール「Evernote」の安定性と品質の向上について説明した。

 これは、元TechCrunchの記者で現在自身のIT関連ブログメディアを運営するジェイソン・キンケード氏が3日に掲載したEvernoteに対する苦言を受けたもの。

 キンケード氏は「Evernoteは私の一部」と言うほどEvernoteを使い込んでおり、iOS 7に対応したアップデート版での多数のバグや使いにくさ、サポートの不備について、約1500ワードを費やして厳しく批評した。

 phil フィル・リービンCEO

 リービンCEOは「ジェイソンの記事を読むのは苦痛でいら立だしい体験だった。なぜなら彼の主張は正しいからだ。われわれはこれらの問題を改善する」と語った。

 問題改善と品質向上はキンケード氏の記事に触発されてのことではなく、Evernoteのヘビーユーザーでもある社員自身が気付いており、数カ月前に継続的な品質向上を社内の最優先事項に設定するキックオフを行ったという。

 11月には安定性を改善したため、リリース当初は★2つだったiOS 7版のApp Storeでの評価が、現在は4.5になっていると説明。安定性は今後も改善していく。現在はデザインとユーザーインタフェースにフォーカスしており、向こう数週間中にデザインをシンプルにするためのアップデートを実施する計画という。

 リービン氏は「この2年間、Evernoteは企業としてもサービスとしても大きく成長し、現在も急成長中だ。だが、われわれは成長よりも改善について検討するために立ち止まる時期を迎えた。新しいユーザーを獲得するよりも、既存のユーザーに快適さを提供することの方が重要になっている。Apple、Google、Amazon、Facebook、Twitter、Teslaといった優良企業は製品の品質を向上させ続けるすべを知っている。われわれもそうなるだろう。(中略)今年は素晴らしい年になる」と語った。

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