乾燥、超低温、放射能など過酷な環境に耐える体長1ミリ以下の“最強生物”クマムシをモチーフにしたキャラクター「クマムシさん」が、4月からクレーンゲーム用の景品として全国のアミューズメント施設にお目見えする。
クマムシをパリ第5大学で研究する生物学者の堀川大樹さんがプロデュースするキャラクター。科学啓蒙と研究費獲得の2つが目的で、クレーンゲーム用景品はタイトーとのライセンス契約で実現した。
堀川さんはブログで「『かわいい』を入り口として人々から生き物や自然科学に興味をもってもらいつつ、エンターテイメントの対価としてお金をいただく。クマムシさんがきっかけとなり、研究者を志す子どもたちが出てくれれば私にとってこんなに嬉しいことはありません」とコメント。今後景品の種類は増えていく予定で、他企業とのライセンス契約も進みつつあるという。
“むし系・耐える系のゆるキャラ”として誕生したクマムシさんは、Twitter・Facebookアカウントからゆるいテンションで積極的に情報を発信し、博士自身がフランスにいながらじわじわ人気を集めている。「ユニークなコンセプトを打ち出してキャラクターのアカウントを作って活動すれば、うまく展開していけることがわかりました。今は、必ずしも大きな会社でなくてもアイディア次第で勝負できる時代になってきたのです」(同ブログ)
ぬいぐるみやストラップ、タオルなどのグッズは既に発売中。日本科学未来館、大阪市立自然史博物館、オンラインショップなどで購入できる。
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