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浦和レッズに厳罰、無観客試合に 横断幕にJリーグ「意図に関わらず差別的内容と判断」

» 2014年03月13日 13時42分 公開
[ITmedia]
photo Change.orgではJリーグに厳しい処分を求める署名に1万人以上の賛同者が集まっている

 J1浦和レッズの公式戦会場に差別目的とみられる横断幕が掲げられた問題で、Jリーグは3月13日、23日の清水戦(埼玉スタジアム)を無観客試合とする処分を発表した。横断幕への批判はソーシャルメディア上で広がっていた

 問題が起きたのは、浦和のホーム開幕戦となった3月8日のサガン鳥栖戦。浦和サポーター席へ入るゲートに「JAPANESE ONLY」と手描きされた横断幕と日の丸が掲げられていた。奥には旭日旗もあったという。

 Jリーグは「スタジアム内において不適切な内容が書かれた横断幕が掲出されたにもかかわらず、試合終了後まで当該横断幕を撤去できなかった」上、「差別表現と受け止めた方もいることから、その掲出意図に関わらず差別的内容と判断できる」とし、2010年の仙台戦でもサポーターが類似したトラブルを起こしたことで制裁を受けており、「本件は累犯となる」ことも重視。「責任は非常に重大」として最も重い処分となった。

 村井満チェアマンは「どの行為が差別的であるかということに関しては、さまざまな受け止め方があると思います。しかし大切なことは、その行為を行った側がどういう考えに基づいていたのかということではなく、受け手がどのように感じたかということに目を向けるべきであると思っています。この意味で、今回の行為は差別的な行為であったと考えざるを得ません」とコメント。また「この数日間のメディアやインターネット上での露出状況のほか、この行為の反響が海外にも波及していることからみて、社会的影響は想像以上に大きい」としている。

 署名サイト「change.org」では、Jリーグに対し浦和への「断固たる処置」を求める署名への賛同者が1万人を超えている。

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