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クラウド電話API「Twilio」、「0120」番号の提供開始

» 2014年04月09日 20時08分 公開
[山崎春奈,ITmedia]

 KDDIウェブコミュニケーションズは4月9日、クラウド電話API「Twilio」で「0120」から始まる着信者課金番号の提供を開始すると発表した。従来の050番号の利用料金も値下げする。

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 Twilioは、Webサイトやアプリケーションに数行のコードを書き加えるだけで音声通話機能やSMS送受信機能を組み込めるAPIサービス。米Twilioと提携するKDDIウェブコミュニケーションズが国内展開している。

 文字列を音声に変換する音声合成や、録音・再生機能を備え、SMSで文字列を送るセキュリティ認証や店舗や施設への電話予約サービスなどにも使われている。世界中にユーザーを抱える「Uber」「Airbnb」などでも活用され、30万人以上の開発者が利用しているという。

 国内でこれまで提供していた050番号に加え、0120番号の提供を始める。発信者に負担をかけにくいコールセンターやユーザーサポートなどへの利用を見込む。料金は月額1500円(税別)で、着信料は固定/携帯電話ともに20円/分(税別)。6月30日までは割引キャンペーンも行う。

 合わせて、従来の050番号の値下げも発表。1番号あたり月額100円(税別)、受着信の通話料金が固定電話向けが5円/分、携帯電話向けが15円/分(いずれも税別)となる。

photo 050番号の新価格体系
photo 小出範幸ゼネラルマネージャー

 日本での事業展開開始から約1年が経ち、パートナー企業やサービス、トラフィックともに「急増している」という。事業を率いる小出範幸ゼネラルマネージャーは「0120番号は要望が多数寄せられており、やっと実現できた。050番号の値下げでは店舗ごとや社員ごとなどより細かく番号を割り振ることが可能になった。Twilioの活用分野がさらに広がるはず」と2年目の展開加速に意欲を見せる。

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