米Googleは4月15日(現地時間)、モジュール式スマートフォンプロジェクト「Project Ara」の初の開発者会議を開催し、開発キット「Module Developers Kit(MDK)」を公開した。
Project Araは、Googleが買収した米Motorolaが2013年10月に発表したプロジェクト。ハードウェア開発者がカメラやディスプレイ、プロセッサ、バッテリーなどのモジュールを開発し、ユーザーはそうしたモジュールを好きなように組み合わせてオリジナルのスマートフォンを構成できるようになるというものだ。
GoogleはMotorolaを中国Lenovoに売却したが、Project AraのチームであるAdvanced Technology & Projects(ATAP)は手放さなかった。
同プロジェクトを統括するポール・エレメンコ氏によると、今年の9月にプロトタイプを公開し、来年の1月にはエントリーモデル(Grey Phone)を発売するという。
Araの端末は、モジュールと「Endo」と呼ぶフレームで構成される。フレームのサイズは大中小の3種類で、モジュールの縦横サイズも決められている。
モジュールは特殊な電磁石で接続し、簡単に脱着できる。モジュールのシェルは3Dプリンタで印刷できるので、ユーザーは好みのシェルをデザインできるという。
OSにはAndroidを採用する。現行のAndroidはモジュラーシステムをサポートしていないが、2015年初旬には対応する計画だ。
モジュールは、Google Playストアのようなオンラインストアで販売する。モジュール開発者はAndroid開発者と同様に自社製品をオンラインストアに登録し、販売する。ユーザーは、例えばディスプレイが壊れただけで端末を買い替えたりする必要がなくなり、お気に入りの端末のプロセッサのアップグレードも簡単に行えるようになる。
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