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「きずな」で世界最高速・3.2Gbpsの衛星伝送に成功 4K超の映像非圧縮伝送も

» 2014年05月12日 19時08分 公開
[ITmedia]
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 情報通信研究機構(NICT)は5月12日、超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS)で、世界最高速3.2Gbpsの衛星伝送と、世界初となる4K超の高精細映像非圧縮伝送に成功したと発表した。

 きずなの打ち上げ時の伝送速度は622Mbpsで、10年には1.2Gbpsを実現。今回、16値振幅位相変調・直交周波数多重方式によるRF信号ダイレクト変復調方式を活用し、3.2Gbpsの広帯域伝送に成功したという。

 世界初の4K超高精細映像非圧縮伝送は、NICTが開発した「マルチチャネル映像伝送コーデック」をきずなのIP伝送プロトコルに組み込むことで成功した。

 今後は、きずなの大型車載地球局を使い、被災地の状況や負傷者の負傷箇所を4K超高精細映像で迅速に災害対策本部に伝送するなど、遠隔医療への活用が期待されるとしている。

 また、同一周波数帯域を使ったさらなる広帯域伝送(4.8Gbpsなど)の実現に向け、検討に取り組む。

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