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» 2014年05月19日 11時49分 UPDATE

「偽善は言えない」と雄山 「美味しんぼ 福島の真実編」完結 賛否載せた特集記事、Webでも公開

「美味しんぼ」の「福島の真実編」で、主人公たちが原因不明の鼻血に悩まされる描写があった問題で、最新号に「福島の真実編」最終話と、識者や行政からの意見を掲載した特集記事が掲載された。

[ITmedia]

 週刊漫画誌「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)連載中の漫画「美味しんぼ」の「福島の真実編」で、福島第一原発の取材をした主人公らが原因不明の鼻血に悩まされる描写があり、「風評被害を助長する」など批判を集めた問題で、5月19日発売の同誌最新号に「福島の真実編」最終話と、識者や行政からの意見を載せた特集記事が掲載された。特集記事はWebでも全文公開されている。


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 最終話では、主人公・山岡士郎と父の海原雄山が、福島県飯舘村から北海道に移住し、畜産に挑んでいる若者を取材。この若者は事故直後を振り返り、「行政が内外から批判を受け、1人ひとりが自由に話せない環境になってしまった。メディアの人たちは批判する前にわれわれと対話してほしかった」などと述べる。

 雄山は、福島には住めないと話す識者の名をあげ、「今の福島に住み続けて良いのか、われわれは外部の人間だが、自分たちの意見を言わねばなるまい」「危険性については言葉を控えるのが良識とされている。だがそれは偽善だろう」、士郎は「自分たちの意見を言わないことは、東電と国の無責任な対応で苦しんでいる福島の人たちに嘘をつくことになる」「真実を語るしかない」などと述べ、福島を出たい人に協力する必要性を訴えている。

画像 特集記事

 特集記事で編集部は「福島第1原発の事故は、これからも日本中すべての人が考え続け、向き合わねばならない問題」とし、立命館大学の安斎育郎名誉教授(放射線防護学)や岡山大学の津田敏秀教授(疫学、環境医学)など識者の意見や、川内村の遠藤雄幸村長、福島県庁、大阪市・大阪府など行政からの意見・抗議文を10ページにわたって掲載。「意見を真摯に受け止め、今後の誌面づくりに生かしていく」としている。

 美味しんぼは集中連載と休載を繰り返す連載スタイルで、次号からしばらく休載となる。

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