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銃を製造しようとしたら3Dプリンタを強制ストップ DNPが新技術開発

» 2014年05月28日 15時54分 公開
[ITmedia]
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 大日本印刷(DNP)は、銃器などの危険物製造やキャラクター製品の模倣など、違法な可能性のある物品製造のために3Dプリンタを操作しようとした場合、プリンタを停止させるセキュリティープログラムを開発したと発表した。2017年までの実用化を目指す。

 3Dプリンタに入力されるポリゴンデータを独自のアルゴリズムで簡素化。あらかじめ登録しておいたブラックリスト対象製品のポリゴンデータと高速で照合し、違法の可能性があると判断した場合はプリンタを停止させる。

 Webサイトからダウンロードした3Dプリンタ出力用データに多少の装飾や改変を施したデータや、3Dスキャナなどで現物をスキャンしたデータでも高速な照合が可能という。3Dプリンタの性能に影響はなく、ユーザの利便性を損なうことはないとしている。

 ブラックリスト対象製品は追加登録でき、銃器などの危険物、著作権保護の対象となるキャラクターのフィギュアなどの製造が規制できるとしている。

 同社は、3Dプリンタ関連の企業や団体、情報セキュリティサービスを提供する企業などと連携し、17年までに実用化を目指すとしている。

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