ゴーグル型ヘッドマウントディスプレイ(HMD)メーカーの米Oculus VRは6月24日(現地時間)、インダストリアルデザイン企業の米Carbon Design Groupを買収することで合意に達したと発表した。買収総額などの詳細は公表されていない。取引は夏中に完了する見込み。
Carbon Design Groupは1993年創業のワシントン州シアトルに拠点を置く非公開企業。「Xbox 360」のコントローラーとKinectをはじめ、Microsoftの多くの製品デザインを担当した。コンシューマー製品だけでなく、医療や産業用製品のデザインも手掛けた。
Oculusによると、両社は既に1年以上、未発表の複数のプロジェクトで協力しているという。買収完了後、CarbonのチームはOculusの製品エンジニアリングチームの中心的存在になるが、シアトルのオフィスにとどまる。
Oculus VRは2012年創業のカリフォルニア州アーバインに拠点を置く非公開企業。昨年Kickstarterのプロジェクトとしてスタートしたゴーグル型HMDの「Oculus Rift」で注目を集めた。Oculus Riftのプロトタイプはかなり無骨だが、Carbonが洗練されたデザインに仕上げることが期待できる。
Oculus VRについては米Facebookが3月に買収を発表しており、6月末までに取引が完了する見込みだ。
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