ボイジャーは7月1日、電子出版ツール「Romancer」を公開した。テキストや画像を含む原稿をWebブラウザ用リーダーに最適化した形に変換、公開できる。
テキストやWordファイル、PDFなどの原稿をWebブラウザ用リーダーに最適化して公開できる。書籍内から動画や他サイトへのリンクも可能。閲覧ページのURLを個別に発行するほか、著作者はEPUB 3形式でダウンロードして自由に配布・販売できる。
基本機能は無料で提供。今後有料オプションとして、販売サポート、編集・構成サポート、データ保存容量のアップ、大量のEPUB制作――などを予定している。
作家の池澤夏樹さんはこのツールを使って自身の作品を順次公開していくことを表明しており、同社の電子書籍ストア「BinB」ですでに2冊の販売を開始している。
サービス公開にあたって池澤さんは「日本で早くから電子出版の技術を開発して実用の場に供給してきたこの会社の思想をぼくは信頼する。自分が書いてきたものをすべて預けて世に供したいと思う」「重い紙の本たちの上空を身軽な電子版がひらひらと天使のように舞う。これもまた好ましい光景ではないか。読者には選ぶ自由があるわけだし」などのコメントを寄せている。
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