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Microsoftは増収減益 企業向けクラウドの売上高が147%増

» 2014年07月23日 10時10分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Microsoftが7月22日(現地時間)に発表した2014年第4四半期(4〜6月期)決算は、売上高が18%増の233億8200万ドル、純利益は7%減の46億1200万ドル(1株当たり55セント)だった。営業利益は7%増の64億8200万ドルだった。

 アナリスト予測は、売上高は230億ドル、1株当たり純利益は60セントだった。

 純利益は4月25日に完了したNokiaのハードウェア部門買収の影響を受けた。この買収に関連するコストは1株当たり8セントだった。

 同社は17日に、Nokia部門の人員を中心に1万8000人の削減を予定していることを発表している。このリストラに関連するコストは11億〜16億ドルで、2015年度に反映される見込み。

 好調だったのは企業向けのOfficeやサーバ製品を扱うコマーシャル部門。特に、クラウドサービスの売り上げは147%増と、前期に続けて倍以上の伸びをみせた。

 サティア・ナデラCEOは発表文で「クラウドへの積極的なシフトの効果が現れたことを誇りに思う。コマーシャルクラウドの売上高がまた2倍に成長し、年間売上高予測は44億ドルだ」と語った。

 コマーシャル部門全体の売上高は11%増の134億8000万ドル。Officeの売上高は4%増、サーバー製品の売上高は16%増だった。

 デバイス&コンシューマー(D&C)部門の売上高は9%増の46億9000万ドル。Windowsライセンスは、一般ユーザー向けが9%減少し、全体で3%増。Officeライセンスは21%増、Windows Phoneの売上高は95%増の19億9000万ドルだった(ただし営業損失は6億9200万ドル)。

 タブレットのSurfaceとゲーム端末のXboxは好調で、Surfaceの売上高は4億900万ドル、Xboxの売上高は14%増の1億400万ドルだった。同四半期のXbox端末(Xbox 360、Xbox One)の販売台数は110万台。

 Nokiaのハードウェア部門では、Lumiaシリーズの販売台数が580万台、それ以外の端末の販売台数が3030万台だった。

 今後の見通しについては、電話会見でエイミー・フードCFO(最高財務責任者)が、第1四半期のコンシューマー向けライセンスの売上高を41億〜42億ドル、SurfaceとXboxの売上高を17億〜20億ドル、Windows Phoneの売上高を19億〜23億ドル、その他(Bingなど)を18億〜19億ドルと予測した。コマーシャル部門の売上高は120億〜122億ドルと予想した。

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